2014年9月22日月曜日

中国製安物レーザー加工機に関するメモ(実動編)

幸いなことに私が購入したレーザー加工機は致命的な欠陥はなく、最低限の動作確認は出来ました。

実際に使用するためにはレーザー管と電源を接続、レーザーの反射ミラーの位置合わせが必要でしたが、これについては業者に問い合わせたところムービーが送られて来ました。

付属のソフトウェアを使用するためにはドングルをUSBポートに接続の上、制御基板に張られたシールに印刷された16桁のシリアルコードの入力が必要でした。ソフト起動時にコードが表示されていたのでドングルから自動取得してるのかと思ったら全然違いました。

付属ソフトのうち、使用可能だったのはCorelLaserとLaserDRWだけでした。どちらも同じドライバを使ってレーザー加工するのですが、このドライバはカットと彫刻を同時に行うことはできません。
また図面(模様)の一番左上を勝手に原点にします。
四角い枠でカットしてからその内部に模様を彫刻するのはなかなか大変です。カット枠だけ、内部の模様だけで加工するとそれぞれの左上を原点にしてしまうので絵がずれるのです。
カット枠を含めた模様を彫刻してからカットすればずれませんが、カット枠をいちいち彫刻するのはすごい時間がかかります。

ちなみにCorelLaserは付属の中国語版CorelDrawから使用しました。ものすごく使いにくいです。

これらの不具合さえ我慢できればレーザー強度、加工速度、同一軌道の複数回繰り返し等にも対応してますのでそれなりに使えます。

中国製安物レーザー加工機に関するメモ(購入編)

実際に買っちゃったのは半年前だったりしますが…
購入後に色々と気がついた点がありますので中国製安物レーザー加工機についてメモしておきます。

私が購入したのは一番安い40Wと言われている一番下のクラスのものです。
eBay、Aliexpress、ヤフオクなどでもチラホラ見かけます。これらはすべて一緒に見えますが色々と異なっている部分がありますので購入前に十分な注意が必要です。

1. 制御基板、ソフト等
中国製レーザー加工機の制御ソフトはMoshidraw、CorelLaser、LaserDRWなどですが、購入時についてくるセキュリティドングルがないと使用できません。業者によっては一部のソフトウェアにしか対応しないドングル付きのものを安価で売ってるので注意が必要です。
添付のソフトウェアの種類をチェックしましょう。

2. 制御パネル、電源等
Aliexpress等にありがちな話ですが、写真と完全に一致する制御パネルがついた製品が送られてくるわけではありません。写真だけチェックしていると痛い目にあいます。最低でも動作電圧が100Vであることは確認しましょう。
今気がつきましたが、もともとの説明文だと扉が開いているとレーザーが出ないスイッチ搭載となってましたが、付属してませんでした。

3. 付属品等
付属品に冷却水用のポンプ、排気用のシロッコファンがついてきますが、200V用のものが送られてくることがあるようです。付属品もちゃんと100V用がついてくるのか念を押してもいいかもしれません。
加工時に発生する煙を吹き飛ばすポンプまたはコンプレッサーが付属しているものがあります。当然ですが、その分価格は増えます。あった方が便利です。後付けできるなら後付けでもいいと思います。
加工したい物を載せるテーブルが価格によって異なるようです。ゴム印作成用の機種についているテーブルは正直使い物になりません。ハニカムテーブルは高いですがレーザーの反射等を気にしないでいいので便利かもしれません。ハニカムテーブル単品でも買えますがそれなりのお値段です。電動で高さ調節ができるテーブルは特に高いようです。

4. 梱包等
超いい加減です。プチプチにくるまれて段ボールに包まれた状態で届きましたが、どこかにぶつけたのか角の部分がへこんでました。付属品が内部に押し込まれていたのですが、いくつか壊れていました。もちろん、相手側の過失なので問い合わせて送りなおしてもらいましたが、そういう交渉が出来ない人にはお勧めできません。
ひどい時はレーザー管が最初から割れていることもあるようです。私はレーザー管だけ別梱包になってると明記してあるところから購入しました。